ストーリー    

ツインターボ フューリアス ブガッティ サファイア クリスタルは、ハイパーカーメーカーであるブガッティに敬意を表したモデルです。ブガッティ ブルーのネオラリス製チャプターリングが特徴的です。ブガッティの歴史とフランスの伝統に敬意を表したカラーです。サファイアクリスタルケースの正面には、同社のロゴが刻まれています。オートオルロジュリーの歴史において、完全な透明サファイアクリスタルケースの中に10進数のミニッツリピーターを配置した初めての時計で、設計と製造に約15ヶ月を費やし、象徴的で歴史ある自動車会社にふさわしい賛辞を送ると同時に、ジェイコブ＆コーが持つ "不可能を可能にする" 力を引き継いでいるのです。

ツインターボ フューリアスは、世界最速の自動車で体験する爽快なエネルギーと、オートオルロジュリー(高級時計製造)の世界にのみ存在する他にない精緻さと機械の複雑さを兼ね備えています。メインタイム表示とモノプッシャー・クロノグラフの機能を支えるのは、2つの3軸トゥールビヨンです。この3軸トゥールビヨンはそれぞれ104個の部品で構成されていますが、その重量はわずか1.15gです。

ツインターボの832個の部品から成るキャリバーマニュファクチュールJCFM05は、チャイムの複雑機構の中で最も珍しいデシマルミニッツリピーターを搭載しています。サファイアクリスタルケースの左側にセットされたサファイアクリスタルを引くと、そのカテドラルゴングの澄んだ音色を聞くことができます。

ツインターボ フューリアスは、これまでの高級時計製造には存在しなかった、ジェイコブ＆コーの画期的なクリエイションと言えます。2つの心臓の鼓動のエネルギーを感じ、感動的な美しいチャイムを聴き、今までにない高度な時計製造技術を肌で感じてみてください。

パートナーシップ

 

2019年、ブガッティとジェイコブ＆コーは数年にわたるパートナーシップを締結し、これまでにないユニークな時計を製作することになりました。これらの時計は、両社の精神に忠実であると同時に、時計製造を不可能な高みへと導くものです。

このパートナーシップの始まりとして、「ツインターボ フューリアス」と「エピック X クロノ」をベースにした2つのタイムピースが作られました。ブガッティ・ハイパーカーのユニークなデザインと精神に直接インスパイアされたものです。

TWIN TRIPLE-AXIS ツイン トリプルアクシス（3軸）トゥールビヨン

 

ツイントリプルアクシストゥールビヨンは、トゥールビヨンの中で最も複雑で、技術的に最も困難で、視覚的に最も魅力的なものです。トゥールビヨンはもともと、機械式懐中時計の調速器を載せて計時性能を向上させるための1軸の回転プラットフォームとして発明されましたが、ツインターボ フューリアスはこの220年以上の歴史を持つ発明をさらに革新的な形で表現しています。

最先端のエンジニアリング設計と最先端の製造・組み立て技術により、ツインターボの2つのトリプルアクシス・フライングトゥールビヨンは、トゥールビヨンを強化したクロノメーター性能におけるまさに究極のソリューションとなっています。各キャリッジは、24秒、8秒、72秒という驚異的な速さで回転します。このような高速かつ正確な動きをする純粋な機械式アセンブリを見ることは、超高級時計の愛好家にとって至福の体験です。

デシマルミニッツリピーター

 

ミニッツリピーターはコレクターの間で最も希少価値の高い複雑機構であり、時計メーカーが開発する上で最も困難な複雑機構のひとつです。それにも関わらず、ジェイコブ＆コーは「ツインターボ フューリアス」を世に送り出すにあたり、技術的に可能であると考えられていたことの限界に挑みました。ほとんどのミニッツリピーターは、時、15分、分表示に対応していますが、「ツインターボ フューリアス」は、時、分の後に10分間隔でチャイムを鳴らすという、高級時計では非常に珍しい10進法のリピーター機構を採用しています。実際、10進法のミニッツリピーターを発表しているメーカーは、片手で数えても指が余るほどです。

ピットボード機能付きモノプッシャークロノグラフ

 

ハイパーカーにインスパイアされたTwin Turbo（ツインターボ）を、最速の自動車の世界にさらに近づけたのが、モノプッシャー・クロノグラフです。水平クラッチシステムは、クロノグラフのプッシャーと連動したコラムホイールで作動し、プッシャーはケース右側のリュウズレバーと一体化しています。このクロノグラフと連動するピットボードは、カラーリングされた回転ディスクで、一目でラップタイムの差を計算することができる斬新な機能です。

ケース＆クリスタル

現代の複雑時計製造において、サファイアクリスタルケースの製作は、ひとつの到達点であると言えます。ツインターボ フューリアス ブガッティのサファイアクリスタルケースは独特の形状をしているため、このプロジェクトはさらに難しいものになりました。デザイン開発には約9カ月を費やしました。酸化アルミニウムからサファイアクリスタルを生成し、最新の機械と手作業による細かい研磨を組み合わせてケースを成形するには、1個あたりさらに6カ月を必要としました。

その苦労は並大抵ではなかったといって過言ではありません。通常、5角形の57mm×52mmのケースは88個の部品で構成されています。サファイアクリスタルはメインケース、サファイアクリスタルの表裏カバー、10進ミニッツリピーターを作動させる8時位置のスライドなど、わずかなパーツに絞られています。サファイアクリスタル製でないのは、3時位置の18Kホワイトゴールド製クランクで、多数の複雑機構を巻き上げ、設定するためのものです。

ケースには幾何学的な平面と角度がいくつもあり、ケースの加工と特に手作業による研磨は非常に困難なものでした。ハンドポリッシュは、サファイアクリスタルに透明感を与える最も重要かつ非常に困難な工程でした。クリスタルを手作業で研磨するためのあらゆる技術が、ケースの各パーツに盛り込まれているのです。フロントケースと同様に苦労したのが、ケースバックのデザインです。

10進ミニッツリピーターのゴングとハンマーを時計の中に納め、音のクオリティを確保するという複雑な作業を経て、この時計は誕生したのです。

文字盤＆針

 

ツインターボ フューリアス ブガッティ サファイアクリスタルは、クロノグラフのインジケータの視認性を高めるために、スモークダークグレーのサファイアクリスタルダイヤルを採用し、その下の部品を部分的に露出させ、視認性を高めています。文字盤の周囲には、ネオラリスと呼ばれる希少なエキゾチック素材が使用され、スーパールミノバで夜光インデックスが施されています。時・分は、特別にスケルトン加工された2色の主針で示され、精巧に仕上げられた歯車で駆動し、3軸のツイントゥールビヨンに接続されています。