ストーリー    

地球上に存在するほとんどの時計は、平面構造でした。同じように、1795年にトゥールビヨンが登場して以降も、魅力的な複雑機構は平面で一次元であることが世界中の常識でした。

しかし、2014年、ジェイコブ＆コーはトゥールビヨンを、サファイアクリスタルと貴金属でできたケース内に、3Dで動くストラクチャーを搭載することに成功しました。発売当初、アストロノミア トゥールビヨンの4つの衛星構造は20分で文字盤の周りを回転していました。しかし数年後、ジェイコブ＆コーは10分で文字盤の周りを回転するムーブメントを完成させます。

アストロノミア トゥールビヨン ファイブミニッツでは、4つの衛星が文字盤の周りを5分で回転するという更なる進化を遂げ、躍動感と魅力がより一層高まりました。

アストロノミア専用キャリバー

「アストロノミア」は、時計製造における創造性と技術の結晶です。各アームには、ジェイコブ＆コーだけの独自の複雑機構が搭載されています。地球を表現した青い手塗りのマグネシウム製地球儀は「ジェイコブカット」と呼ばれる288のファセットを持つ回転球面ダイヤモンド、特許取得の3軸トゥールビヨン、特許取得のディファレンシャルギアシステムによる時間表示サブダイヤルが搭載されています。この4本のアームは、10分で時計の中心を回り、壮大な背景（文字盤）の上を回転します。

アストロノミアコレクションは対になるアームの重量が同じになるように完璧に計算されています。これは、他にない素材工学と時計ムーブメント設計の証です。このように対向するアームに同じ重さを持たせることで、ムーブメントが空間内で異なる方向を向いたときに、軸にかかる負担や引張力を軽減しています。

トリプルアクシス（3軸） トゥールビヨン

 

トゥールビヨンは、ムーブメントの精度に影響を及ぼす重力に対抗するため、回転し続け、計時性能を高める究極の複雑機構として広く知られています。アストロノミア・コレクションではジェイコブ＆コーがトゥールビヨンをさらに一歩進化させ、トゥールビヨンを回転させる軸を追加しています。アストロノミア トゥールビヨン ファイブミニッツは第1軸は60秒、第2軸は75秒、そして第3軸は5分で回転します。

エンジニアリングへの挑戦

4つの衛星を高速で回転させながらも、時計の駆動力をより慎重に管理し、正確に時間を刻まなければならないという極めて難しい課題がありました。実際、開発者たちは不可能だと最初は言っていましたが、想像力を働かせ、速度を上げるための解決策を考え始めたのです。アストロノミア トゥールビヨン ファイブミニッツの研究開発には2年以上を費やしました。

サファイアクリスタルとダイヤモンドがセットされた18Kローズゴールドのケースは、その絶え間ない動きを余すところなく表現しています。アストロノミア ファイブミニッツのために特別にデザインされた、文字盤、ベゼルリング、ケースのラグには、バゲットカットのホワイトダイヤモンドがインジブルセッティングされています。18Kローズゴールドの留め金にもダイヤモンドがセッティングされています。

アストロノミア トゥールビヨン ファイブミニッツの魅力は、時計のすべての要素が回転することによって、さらに高まります。3軸のトゥールビヨンは、1軸目が60秒、2軸目が75秒、そして3軸目が5分で回転します。1カラットの288面体ジェイコブカット・ダイヤモンドは15秒で回転し、ラッカー仕上げのマグネシウム製地球儀も15秒で回転します。ジェイコブ＆コーのディファレンシャルギアシステムを用いた時刻表示は、常に12/6の正しい方向にあります。4つの衛星は5分で文字盤を一周します。

20分から10分、そして5分へと回転数を速めることは、世界を驚かせる進歩です。世界が丸いと気づいたように、ジェイコブ＆コーのアストロノミアは、人々が持つトゥールビヨンについての認識、常識を変えたのです。

ダイヤモンドセッティングベース文字盤

 

バゲットカットのホワイトダイヤモンド257個（約8.27カラット）がインジブルセットされた文字盤は、上空を回る衛星の壮大な背景として活躍しています。ジェムカット、ジェムセッティングの技術と超高級時計製造の融合は、ジェイコブ＆コーならではの作品と言えます。

ジェイコブカット-ダイヤモンド

ジェイコブ＆コーは1986年の創業以来、貴石使用の最前線に立ち、数々の特殊なカットとセッティング技術を開発してきました。そして、アストロノミア トゥールビヨンのために、288ファセットのジェイコブカット-ダイヤモンドを開発しました。この特殊なカットは、限られたカッターしか行うことができず、最初は完成品の2倍の大きさの原石からスタートします。まず、十分な大きさの原石を探し出し、純度、透明度、色が内外ともに最高品質であること、そしてインクルージョン（内包物）がないことが条件となります。もし、カット中にインクルージョンが見つかったら、そのダイヤモンドはすべて採用されません。

次に、熟練のカッターが手作業で、ファセット（288面）をひとつひとつカットしていきます。この作業は、完璧な丸みと対称性が求められるため、ゆっくりと慎重に行わなければなりません。アストロノミア コレクションに使用されるジェイコブカット-ダイヤモンドは、完全に球体かつ、他の3つの衛星（時刻表示、3軸トゥールビヨン、マグネシウム製地球儀）と同じ重さでなければなりません。

アストロノミー・トゥールビヨン・ファイブミニッツでは、1カラットのジャコブカット ダイヤモンドが15秒間で1回転します。

また、バゲットカットのホワイトダイヤモンド257個（約8.27カラット）がインジブルセットされたベースダイヤルの上で、衛星が回転します。ジェムカット、ジェムセッティングの技術と超高級時計製造の融合は、ジェイコブ＆コーならではの作品と言えます。

マグネシウム製地球儀

 

地球儀はブルーラッカー仕上げのマグネシウム製で、4つの衛星の重さが全く同じになるように、ホワイトゴールドの大陸が使われています。地球儀は15秒で自転し、5分で文字盤の周りを一周します。

ケース＆クリスタル

 

ケースは、直径50mm、厚さ25mmとなっています。18Kローズゴールド製で、ケースの外周にはサファイアクリスタルの窓があり、内部の素晴らしいキャリバーと複雑にセッティングされた宝石を自由に見ることができます。

文字盤＆針

 

時刻表示サブダイヤルは、アストロノミアの4本アームで構成されたムーブメントのプラットフォームと一緒に回転しながらも、常に水平で読みやすい状態に保つことができるディファレンシャルシステムで駆動しています。スケルトナイズされた文字盤のローマ数字は手彫りで、ブラックラッカーで塗られ、手仕上げの針はガンブルーメタリックで表示されています。

要約

-サファイアクリスタルと18Kローズゴールドのケースにはダイヤモンドをインビジブルセット
-ベースとなる文字盤には257個のバゲットカット・ホワイトダイヤモンド（合計8.27カラット）
- クラスプには18個のバゲットカット・ホワイトダイヤモンド(合計 1.4カラット)
-4つの衛星が絶えず文字盤の周りを回転（5分で一周）
-特許取得のアストロノミア トリプルアクシス トゥールビヨン
-1カラットの288面体ジェイコブカットダイヤモンドとマグネシウム製の球体（15秒で自転）
--独自のディファレンシャル機構により、どこが回転しても常に正しい12/6の方位で時刻を表示
-リューズなしのデザインで、ケースバックのリフトアウトボウで巻き上げと時刻設定が可能