ストーリー    

アストロノミアは、21世紀の超高級時計製造の代表格であり、ジェイコブ＆コーの時計製造技術の象徴として世界的に認められているモデルです。前例のない大胆なコンセプトと完全な機械式構造で世界初となったアストロノミアは、時計学的な偉業の域を超え、複合的なエンジニアリングの傑出した成果として評価されています。

アストロノミア トゥールビヨン バゲットは、アストロノミアとジェイコブ＆コーの独自のジェムセッティングのノウハウを組み合わせたものです。4本のアームで構成されたムーブメントが、サファイアとダイヤモンドに囲まれた壮麗なケース内を回転しながら浮遊し、美しい情景を演出します。文字盤の背景には342個のバゲットカットダイヤモンドが、ラグには80個のバゲットカットダイヤモンドがインビジブルセットされています。

比類のない時計製造のソリューションと、高品質の宝石とジェムセッティング技術で飾られたアストロノミア トゥールビヨン バゲットは、高級時計と宝飾分野におけるジェイコブ＆コーの地位を確かなものにしています。

アストロノミア専用キャリバー

アストロノミア トゥールビヨン バゲットの4本のアームには、3軸のトゥールビヨン、地球をイメージしたブルーのマグネシウム製地球儀、288面カット（1カラット）の球状ダイヤモンド、そしてディファレンシャルシステムのスケルトン表示機構が搭載されています。この4本のアームは10分で文字盤上を回り、壮大な背景の上を回転します。

アストロノミア トゥールビヨン バゲットのもうひとつの驚くべき特徴は、対になるアームが完璧に計算され、同じ重さになっていることです。これは、比類なき素材工学と時計ムーブメント設計の証です。このように対向するアームに同じ重さを持たせることで、ムーブメントが空間内で様々な方向を向く際に、軸にかかる負担や引力を軽減しています。

トリプルアクシス トゥールビヨン

トゥールビヨンは、もともと機械式懐中時計の調速機を搭載し、計時性能を高めるために考案された1軸の回転ケージですが、アストロノミア トゥールビヨンは、この220年以上の歴史を持つ発明を、現代の洗練と複雑さの面で息を呑むレベルで実現しています。

アストロノミア トゥールビヨン バゲットの3軸トゥールビヨンは、超高級時計製造の最先端を行くもので、繊細な装飾を施したケージには、バランスホイール、ヘアスプリング、ガンギ車、などの重要な部品が収められています。手作業による組み立てと微調整を経て、JCAM10は60時間のパワーリザーブを通して正確な時間を刻みます。

1軸目は、伝統的な1軸のトゥールビヨンを彷彿とさせる60秒で回転します。2軸目の回転には2.5分、3軸目の回転は4本のアームによる回転プラットフォームで10分で文字盤上を1周します。このように、最先端の超現代的なテクノロジーと時代を超えた時計製造の伝統が融合することで、トゥールビヨンの機能に大胆な新風を吹き込んでいます。

文字盤

 

ベースとなる文字盤には、バゲットカットのマルチカラーのジェムストーンがインビジブルセットされ、4本アームムーブメントの壮麗な背景として機能しています。ジェムカットとジェムセッティングの技術と超高級時計製造の融合は、ジェイコブ＆コーのクリエイションでしか体験できないものです。

ジェイコブカット・ダイヤモンド

ジェイコブカット-ダイヤモンドの最初は完成品の2倍の大きさの原石からスタートします。まず、十分な大きさの原石を探し出し、純度、透明度、色が内外ともに最高品質であること、そしてインクルージョン（内包物）がないことが条件となります。もし、カット中にインクルージョンが見つかったら、そのダイヤモンドはすべて採用されません。

次に、熟練のカッターが手作業で、ファセット（288面）をひとつひとつカットしていきます。この作業は、完璧な丸みと対称性が求められるため、ゆっくりと慎重に行わなければなりません。アストロノミア コレクションに使用されるジェイコブカット-ダイヤモンドは、完全に球体かつ、他の3つの衛星（時刻表示、3軸トゥールビヨン、マグネシウム製地球儀）と同じ重さでなければなりません。

その際、カッターの力が強すぎると、ダイヤモンドが削られ、ボールの直径が小さくなってしまいます。このカット作業には、少なくとも2週間はかかります。

288のファセットを持つ1カラットのジェイコブカット-ダイヤモンドを作るには、最初のラフダイヤモンドの半分以上をカットすることになります。

288のファセットを手作業でカットし、すべてが左右対称であること、そしてダイヤモンドが完全に球体であることを確認する複雑さが、アストロノミア・コレクションに使用されているダイヤモンドを特別なものにしています。

ジェイコブカットダイヤモンドは、30秒で一回転し、10分で文字盤の周りを一周します。

マグネシウム製地球儀

 

地球儀はブルーラッカー仕上げのマグネシウム製で、4つの衛星の重さが全く同じになるように、ホワイトゴールドの大陸が使われています。地球儀は30秒で自転し、10分で文字盤の周りを一周します。

ケース＆クリスタル

 

ケースサイズは、直径50mm、厚さ25mmで、特別にカーブしたフロントサファイヤクリスタルの最高部からケースの最低部までカバーされています。18Kローズゴールド製で、外周には4つのサファイアクリスタル窓が設けられており、内部の素晴らしいキャリバーを自由に見ることができます。

文字盤＆針

 

時刻表示サブダイヤルは、アストロノミアの4本アームで構成されたムーブメントのプラットフォームと一緒に回転しながら、常に水平で読みやすい状態に保つことができるディファレンシャルシステムで駆動しています。スケルトナイズされた文字盤のローマ数字は手彫りで、ブラックラッカーで塗られ、手仕上げの針はガンブルーメタリックで表示されています。

要約:

-アイコニックな重力式3軸トゥールビヨン
-50mm 18Kローズゴールド＆サファイアクリスタルケース（サファイアクリスタルバック付）
-4つの衛星が10分で絶えず文字盤の周りを回転
-288個のファセットのジェイコブカット・ダイヤモンドが30秒で自転
-マグネシウム製グローブが30秒で自転
-独自のディファレンシャル機構により、どこが回転しても常に正しい12/6の方位で時刻を表示
-ドーム型およびカーブ型の反射防止加工を施したサファイアクリスタル
-リューズのないユニークなデザインで、ケースバックに巻上げと時刻合わせのためのリフトアウトボウを装備
-ラグには、バゲットカット・ホワイトダイヤモンドが手作業でインビジブルセッティングされています。
-ベースとなる文字盤には、ジュエリーがインビジブルセット