ストーリー    

アストロノミアは、21世紀の超高級時計製造を象徴するモデルであり、ジェイコブ＆コーの時計製造技術のシンボルとして世界的に認められています。前例のない大胆なコンセプトと完全な機械式構造により、アストロノミアは時計学的な偉業にとどまらず、複合的な工学的偉業として世界的に認められています。

アストロノミアのメインは、前例のない4本アームのムーブメントで、各アームには斬新な複雑機構が搭載されています。そのうちの2つの機構は、その設計と技術力によって特許を取得しており、残りの2つは、ジェイコブ＆コーの高度な技術力を示すオリジナルの芸術作品です。これらを組み合わせることで、サファイアクリスタルのケースの中で回転しながら浮遊し、動く作品が生まれました。

ジェイコブ＆コーの創業者であるジェイコブ・アラボは、アストロノミアは宇宙と天体の持つ概念と神秘からインスピレーションを得たと語っています。2014年の登場以来、アストロノミア・コレクションは新作を発表するたびに新たな驚きと感動を与えており、高級時計とラグジュアリーの世界において、高い評価を得ています。

アストロノミア専用キャリバー

 

アストロノミア トゥールビヨンの4本のアームには、3軸のトゥールビヨン、地球をイメージしたブルーのマグネシウム製地球儀、288のファセットを持つ1カラットのジェイコブカットダイヤモンド、そしてディファレンシャルレベルのスケルトン表示機構が搭載されています。この4本のアームは、10分で時計の中心を回り、壮大な背景の上を回転します。アストロノミア トゥールビヨンのもう一つの驚くべき特徴は、一対の対向するアームが完璧に計算されたカウンターウェイトであることです。これは、他にはない材料工学と時計ムーブメント設計の証です。このように対向するアームに同じ重さを持たせることで、ムーブメントが空間内で異なる方向を向く際に、軸の負担を軽減し、引張力を増加させることができるのです。

トリプルアクシス（3軸）・トゥールビヨン

この220年以上の歴史を持つ複雑機構を、現代の洗練された複雑機構として息を呑むようなレベルにまで高めました。

アストロノミア トゥールビヨンの3軸トゥールビヨンは、現代の時計製造の最前線に位置するものです。繊細な装飾が施されたケージには、バランスホイール、ヒゲゼンマイ、ガンギ車、その他いくつかの重要な部品が収められています。この透明なケースが特徴的なトゥールビヨンは、3軸を同時に回転させることができます。この見事な仕上げが施された部品群によって、アストロノミア キャリバーは60時間のパワーリザーブを通じて正確な時を刻むことができるのです。

伝統的な1軸のトゥールビヨンと同じように、1軸目の回転には60秒を要し、2軸目の回転には2.5分、3軸目は4本のアームが10分で文字盤上を回転します。このように、最先端の技術と時代を超えた時計製造の伝統が融合することで、トゥールビヨンの機能にも大胆な新風が吹き込まれているのです。

288ファセット‐ジェイコブカットダイヤモンド

ジェイコブ＆コーは1986年の創業以来、貴石使用の最前線に立ち、数々の特殊なカットとセッティング技術を開発してきました。そして、アストロノミア・コレクションのために、288ファセットのジェイコブカット‐ダイヤモンドを開発しました。この特殊なカットは、限られたカッターしか行うことができず、最初は完成品の2倍の大きさの原石からスタートします。まず、十分な大きさの原石を探し出し、純度、透明度、色が内外ともに最高品質であること、そしてインクルージョン（内包物）がないことが条件となります。もし、カット中にインクルージョンが見つかった場合、そのダイヤモンドはすべて採用されません。

次に、カッターが手作業で、ファセット（288面）をひとつひとつカットしていきます。この作業は、完璧な丸みと対称性が求められるため、ゆっくりと慎重に行わなければなりません。アストロノミア・コレクションに使用されるジェイコブカット・ダイヤモンドは、完全に球体かつ、他の3つの衛星（時刻表示、3軸トゥールビヨン、マグネシウム製地球儀）と同じ重さでなければなりません。そのため、このカット作業には、少なくとも2週間はかかります。

以上の複雑かつ繊細な工程が、アストロノミア・コレクションに使用されているジェイコブ＆コーのダイヤモンドを特別なものにしています。

マグネシウム製地球儀

 

地球儀は赤漆塗りのマグネシウム製で、4つの衛星の重さが全く同じになるように、ホワイトゴールドの大陸が使われています。地球儀は30秒で自転し、10分で文字盤の周りを一周します。

ケース&クリスタル

 

ケースは、直径50mm、厚さ25mmで、特殊なカーブを描くフロントサファイヤクリスタルの最も高い部分とケースの最も低い部分との間にあります。光沢のあるブラックセラミック製で、傷がつきにくく、近未来的な印象を与えます。ケースの外周には4つのサファイアクリスタル窓があり、内部の素晴らしいキャリバーを様々な角度から自由に見ることができます。

文字盤&針

 

アストロノミアの時刻表示サブダイヤルは、ディファレンシャルギアシステムによって駆動しているため、ベースダイヤル上を4本アームが回転しながらも、常に水平で読みやすい状態を保つことができます。スケルトナイズされた文字盤のローマ数字は手彫りで、レッドラッカーで塗られ、手仕上げの針はシルバーメタリックで表示されます。

要約

アイコニックな重力式3軸トゥールビヨン
50mmブラックセラミック＆サファイアクリスタルケース
ブラック仕上げのムーブメントと時・分ダイヤルに、赤のハイライトを配置
4つの衛星が10分ごとに絶えずベースダイヤル上を回転
288ファセット‐ジェイコブカットダイヤモンドが30秒で回転
30秒で回転するマグネシウム製地球儀
独自のディファレンシャル機構により、どこが回転しても常に正しい12/6の方位で時刻を表示
ドーム型およびカーブ型の反射防止加工を施したサファイアクリスタル
ケースバックの2つのブラックDLCグレード5チタン製リフトアウト式回転 "ボウ "による、時計の巻き上げと時刻合わせ機能