ストーリー    

2014年にアストロノミア・コレクションが発表されたとき、ムーブメントを垂直方向に配置する再発明と、4つの衛星が常に回転する仕組みが注目を集めました。

しかし、「アストロノミア・コレクション」の発展に繋がったのは、全てを見せるサファイアクリスタルと貴金属製ケースの素晴らしさです。

そこで、ジェイコブ＆コーは、ケースの中に展示する特別なアート作品を開発し、その巨大なサファイアクリスタルケースをギャラリーとして使いながら、アストロノミアの素晴らしいムーブメントを見せる「アストロノミア アート」を開発しました。アストロノミア アートは、ドラゴン、タコ、クモなどの作品から始まっています。成功を収めたジェイコブ＆コーは、それ以降、毎年、アストロノミア アートコレクションを拡充し、大きな成功を収めています。

そして今回、「アストロノミア・アート・フェニックス」が登場しました。

フェニックスとは、古代ギリシャによると、炎の灰から蘇り、生まれ変わる生き物のことです。この強力なシンボルであるフェニックスをモチーフとしています。

この渦中から生まれたアストロノミア アートのフェニックスは、翼を広げ、2軸トゥールビヨン・ムーブメントを守っています。

トゥールビヨン

トゥールビヨンは、重力がムーブメントの精度に及ぼす影響に対抗するために回転する機構で、究極の複雑機構として広く知られています。アストロノミア・コレクションでは、ジェイコブ＆コーがトゥールビヨンをさらに一歩進めて、トゥールビヨンが回転する軸を追加しました。アストロノミア アートでは、トゥールビヨンは2軸で回転します。

カスタムメイド

カスタマイズとオーダーメイドは、創業当初から今日に至るまで、ジェイコブ＆コーの基盤となっています。このブランドは、ドラゴン、クモ、タコ、トラ、世界の都市など、数多くのアストロノミア アートを制作しています。ジェイコブ＆コーの販売店にお越しいただくか、直接ブランドまでお問い合わせください。

アストロノミア アートコレクションは、ブランドのアイコンとなっており、コレクターは次の作品を見るためにジェイコブ＆コーに注目しています。アストロノミア アートは、伝統的な手作業を現代的な方法で使用するというジェイコブ＆コーの取り組みを示す象徴となっています。

驚異の彫刻

過去にジェイコブ＆コーは、様々な素晴らしい彫刻作品を備えたアストロノミア アートを発表しています。しかし、この「フェニックス」は、彫刻の複雑さとディテールへのこだわりにおいて、そのすべてを凌駕しています。

18Kローズゴールドの鋳造品として誕生した「フェニックス」ですが、CAD（コンピュータ支援設計）により、彫刻の詳細と配置を計画します。それをもとに、18Kゴールドの鋳造が行われます。鋳造品の設計細部の仕上げには、3カ月以上の作業が費やされています。そして、鋳造が完了すると、職人が4カ月以上かけて細部を彫り込んでいく作業が始まります。

フェニックスの繊細な翼は、原型を鋳造する際に割れてしまったものが多く、一番苦労した部分です。さらに、翼を彫っている間にも何枚も折れてしまうことがあります。

また、フェニックスは陰の部分が非常に多いため、手が届かないような場所に彫るには、専用の道具を作る必要がありました。

フェニックスの彫刻は、すべての面に手を入れ、彫刻を施し、そして磨きをかけています。その結果、アストロノミア アートのサファイアクリスタルと18Kゴールドのケースに守られた、真の芸術作品が誕生しました。このケースは、まるでギャラリーのように、あらゆる角度から彫刻を鑑賞することを可能にしています。彫刻は非常に細かく、まるで手首の上でフェニックスが天に昇るかのように見えるほど、細部まで作り込まれた作品です。

ジェイコブカット・ダイヤモンド

ジェイコブ＆コーは1986年の創業以来、貴石使用の最前線に立ち、数々の特殊なカットとセッティング技術を開発してきました。アストロノミア・コレクションのために、288ファセットのジェイコブカット・ダイヤモンドを開発しました。この特殊なカットは、限られた宝石カット職人しか行うことができず、最初は完成品の2倍の大きさの原石からスタートします。まず、十分な大きさの原石を探し出し、純度、透明度、色が内外ともに最高品質であること、そしてインクルージョン（内包物）がないことが条件となります。もし、カット中にインクルージョンが見つかったら、そのダイヤモンドはすべて採用されません。

次に、宝石カット職人が手作業で、ファセット（288面）をひとつひとつカットしていきます。この作業は、完璧な丸みと対称性が求められるため、ゆっくりと慎重に行わなければなりません。アストロノミア・コレクションに使用されるジェイコブカット・ダイヤモンドは、完全に球体かつ、他の3つの衛星（時刻表示 / 3軸トゥールビヨン / マグネシウム製地球儀）と同じ重さでなければなりません。そのため、このカット作業には、少なくとも2週間はかかります。

マグネシウム製地球儀

 

地球儀はブルーラッカー仕上げのマグネシウム製で、4つの衛星がまったく同じ重さでなければならないため、重量の統一を図っています。地球儀は30秒で一回転します。

ケース＆クリスタル

 

アストロノミア アートフェニックスのケースは、直径50mm、厚さ25mmで、特殊なカーブを描くフロントサファイアクリスタルの最も高い位置から、ケースの最も低い位置までがあります。サファイアクリスタルのブロックから作られ、キャリバーと内部のアートワークを自由に見ることができます。

文字盤＆針

時刻表示サブダイヤルは、アストロノミア前面の4本のアームで構成されたプラットフォームと一緒に回転しながら、常に12/6の正しい位置を保つことができるディファレンシャルシステムで駆動されています。スケルトナイズされた文字盤のローマ数字は手彫りで、ブラックラッカー仕上げされ、手仕上げの針はガンブルーメタリックで表示されています。

要約:

3D 18K手彫りゴールドフェニックス（7ヶ月以上の制作期間）

象徴的な重力式2軸トゥールビヨン

288面体ジェイコブカット・ダイヤモンドが30秒で回転

30秒で回転するマグネシウム製地球儀

ドーム型・曲面・無反射サファイアクリスタル