ストーリー    

アストロノミアは、21世紀の超高級時計製造を具現化したものであり、ジェイコブ＆コーの時計製造技術の象徴として世界的に認められているものです。前例のない大胆なコンセプトと完全な機械式構造により、アストロノミアは、時計製造にとどまらず、様々な分野で優れたエンジニアリングを達成しています。

アストロノミア モノポリーは、著名な現代グラフィティ・アーティスト、アレック・モノポリーのレパートリーであるポップなキャラクターのミニチュアを搭載しています。

このキャラクターは、ミニチュアの彫刻として、アストロノミアを象徴する4本のアームからなる垂直ムーブメントと4つの複雑機構の中に収められています。ジェイコブ＆コーが特許を持つディファレンシャル・ギアシステムによる時・分表示、288のファセットを持つジェイコブカットによる1カラットの球状ダイヤモンドが30秒ごとに1回転、マグネシウム製の手塗りの地球儀が30秒ごとに1回転、2軸トゥールビヨンが60秒と2.5分で1回転する仕組みです。

アストロノミア モノポリーは、現代アートと高度な時計技術を、美しく芸術的で、高度な創造性と完全な機械式で表現しています。

パートナーシップ

ジェイコブ＆カンパニーは、ストリートアーティスト、アレック・モノポリーと最新のコラボレーションを行いました。アストロノミアのユニークなディスプレイケースをモノポリーのアートのキャンバスに見立て、彼のアイコニックな作品をいくつか使用した限定コレクション、アストロノミア アレック・モノポリーを製作しました。

アレック・モノポリーは、世界的に有名な現代グラフィティ・アーティストであるアレック・アンドンの通称で、建物の壁やキャンバス、実物大の立体像など、カラフルなアニメーション作品は、世界中のストリートアートファンやセレブリティに愛され、人気を博しています。

高い芸術性を持つ高級時計製造

アストロノミア モノポリーは、著名な現代グラフィック・アーティスト、アレック・モノポリーのレパートリーにあるポップなミニチュア・キャラクターを搭載しています。「モノポリーマン」や「スクルージ・マクダック」、ダイヤモンドが何重にも描かれた色とりどりのドルマーク、そして「マネーウィング」など、彼が創作したキャラクターが登場します。

モノポリーは、「私は、素晴らしい複雑機構を備えたタイムレスな時計に、明るく鮮やかな色で命を吹き込まれた、私の若々しい漫画のキャラクターの並びが大好きです」と語っています。「私のアートの為の完璧な舞台であり、真のコレクターが身につけるために作られた時計なのです。この時計が、傑作の原画と同じように情熱と誇りをもって何世代にもわたって受け継がれる時計になることを願っています。」

すべてのキャラクターは、モノポリーによるドローイングから始まり、CADレンダリングを行いました。そうすることでアストロノミア・ムーブメントと複雑機構を妨げることなく、時計の文字盤に完璧に収まるサイズになりました。その後、手作業で彫刻を施し、ゴールドに鋳造して仕上げました。

そして、アクリル絵の具で、彼のトレードマークである鮮やかなアニメのような色彩で描かれます。モノポリーは普段、大きなキャンバスから建物の側面まで、さまざまな大きさの表面に作品を制作しています。このような小さなスケールで絵を描くことは、とてもチャレンジングなことだったそうです。

「この作品は、私がこれまで描いたキャンバスの中で最も小さなものです。すべての要素、筆跡、色の選択は、慎重に考え抜かれ、完璧に仕上げる必要がありました」とモノポリーは言います。「私のストリートアートの壁画は、しばしば自由でワイルドなものですが、これらの時計の中の複雑さと細心のメカニックを考えると、私はより多くの正確さと忍耐をもって製造過程にアプローチする必要がありました。」

トゥールビヨン

トゥールビヨンは、もともと懐中時計の計時性能を向上させるために発明されたものです。アストロノミア・トゥールビヨンは、200年以上の歴史を持つこの複雑機構を、息を呑むようなレベルにまで現代の洗練された複雑機構として高めています。

アストロノミア・トゥールビヨンの2軸トゥールビヨンは、現代の時計製造の最先端を行くものです。繊細な装飾が施されたケージには、バランスホイール、ヒゲゼンマイ、ガンギ車、その他いくつかの重要な部品が収められています。この透かし彫りのケージが特徴的なこの傑出したトゥールビヨンは、同時に2軸で回転します。見事な仕上げが施された部品の集合体を精巧に組み立て、微調整することで、アストロノミア・キャリバーは60時間のパワーリザーブを通して正確な時を刻むことができるのです。

伝統的な1軸のトゥールビヨンを意識して、1軸目を一回転させるのに60秒かかります。2軸目の回転には2分を要します。

このトゥールビヨンは、最先端のテクノロジーと、時代を超えた時計の伝統を考慮して設計されたものです。

アベンチュリンベースダイヤル

 

カラフルなアニメーションウォッチには、星空のような美しいガラス、ピュアアベンチュリンを使用したブラックスカイレイヤーベースが採用されています。

288ファセット‐ジェイコブカット・ダイヤモンド

ジェイコブ＆コーは1986年の創業以来、貴石使用の最前線に立ち、数々の特殊なカットとセッティング技術を開発してきました。アストロノミア・トゥールビヨンのために、288ファセットのジェイコブカット・ダイヤモンドを開発しました。この特殊なカットは、限られた宝石研磨職人しか行うことができず、最初は完成品の2倍の大きさの原石からスタートします。まず、十分な大きさの原石を探し出し、純度、透明度、色が内外ともに最高品質であること、そしてインクルージョン（内包物）がないことが条件となります。もし、カット中にインクルージョンが見つかったら、そのダイヤモンドはすべて採用されません。

次に、宝石研磨職人が手作業で、ファセット（288面）をひとつひとつカットしていきます。この作業は、完璧な丸みと対称性が求められるため、ゆっくりと慎重に行わなければなりません。このとき、石が丸ではなく長方形になってしまう危険性があるのです。アストロノミア・コレクションに使用されるジェイコブカット・ダイヤモンドは、完全に球体かつ、他の3つの衛星（時刻表示、トゥールビヨン、マグネシウム製地球儀）と同じ重さでなければなりません。

その際、カッターの力が強すぎると、ダイヤモンドが削られ、ボールの直径が小さくなってしまう。このカット作業には、少なくとも2週間はかかります。 288のファセットを持つ1カラットのジェイコブカット・ダイヤモンドを作るには、最初のラフダイヤモンドの半分以上をカットすることになります。

288のファセットを手作業でカットし、すべてが左右対称であること、そしてダイヤモンドが完全に球体であることを確認する複雑さが、アストロノミア・コレクションに使用されているジェイコブ＆コーのダイヤモンドを特別なものにしています。

アストロノミア・コレクションでは、1カラットのジェイコブカット・ダイヤモンドが30秒で一回転します。このダイヤモンドは、他の要素や時計のテーマによって、様々 な速度で回転します。しかし、このカットはカラーストーンに施され、他の方法で文字盤に配置されています。

マグネシウム製地球儀

 

地球はマグネシウム製で、手塗りのブルーラッカーでコーティングされ、ローズゴールドの大陸で完成されます。4つの衛星の重さがまったく同じでなければならないため、重量の一貫性を確保する方法で作られています。地球は30秒ごとに一回転します。

ケース＆クリスタル

 

アストロノミア モノポリーのケースは、直径50mm、厚さ25mmです。

サファイアクリスタルドームの最も高い位置での高さは約0.5mm。18Kローズゴールド製で、ケース側面には4つのサファイアクリスタル窓が設置されています。これにより、アレック モノポリーの壮大な芸術と、同じくスペキュレーターのアストロノミア4アーム垂直ムーブメントを遮るものなく鑑賞することができます。ケースバックの2つの18Kローズゴールド製リフトアウト式回転「弓」は、時計の巻き上げと時刻合わせに使用されます。

ダイヤル&ハンド

 

アストロノミア アレック・モノポリーの時刻表示サブダイヤルは、ディファレンシャルシステムによって駆動しています。スケルトナイズされた文字盤のローマ数字は手彫りで、ブラックラッカーで埋め尽くされています。時針と分針は、アレック・モノポリーのカラフルな彫刻に合わせた鮮やかなグリーンで仕上げられています。